改組 新 第3回日展 ('2016 10/28〜12/4) 国立新美術館東京・開催。 |
改組新第三回日展を迎えて 改組新日展も第三回展を迎え、明るさを取り戻しての開催となりました。 改組新第三回展より日展は文化庁の後援と内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞の再開も叶い、今展からは更に東京都の後援をいただくとともに東京都知事賞も新たに輝く事になりました。… 美術団体としての日展の社会に対する責任と、作家は制作が第一であることを深く自覚し、精一杯制作に励み、今回展に出品しております。 どうぞ多くの皆様に日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書それぞれが必死で精進した姿を作品の中に御覧頂けるよう祈念致しております。 改革から今日まで日展を守り支えて下さいました多くの方々に心より感謝と御礼を申し上げます。 (公益社団法人 日展 理事長 奥田 小由女) ―「改組新第3回日展作品集」 よりの抜粋文章です― |
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中路 融人 公益社団法人 日展 顧問 日本芸術院会員 3rd 《淡紅垂咲く石庭》 日本画 |
寺坂 公雄 公益社団法人 日展 顧問 日本芸術院会員 3rd 《山麓春隣》 洋画 |
雨宮 敬子 公益社団法人 日展 顧問 日本芸術院会員 3rd 《未来に希望を》 彫刻 |
大樋 年朗 公益社団法人 日展 顧問、芸術院会員 文化功労者、文化勲章 3rd 《飴釉「独楽」金銀彩丸壺」》[陶] 工芸美術 |
星 弘道 公益社団法人 日展 理事・審査員 3rd 《麟鳳遊》 書 |
改組 新 第 3 回 日展 「授賞作品」 |
文部科学大臣賞(2名) |
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文部科学大臣賞 日本画 《虚 寂》 見る側の心を鋭く射抜く目は、何を訴えているのか。 大きく変動する地球を案ずるかのようでもある。 強靭な背景による動的な主題、重厚な彩色技法による情動の効果を高く評価した。 |
文部科学大臣賞 洋画 《逍遥・十六夜》
難波 滋 会員・72歳(岡山県出身) この作品は新潟は箱崎のお祭りをテーマにしたものである。 月夜の狐の嫁入りの様子を描いたそうだが、強い主張を感じる秀作である。 これまでの日展の作品としては珍しいタイプだけに、 改革が進む日展の中で、大きな期待が持てるといえよう。 |
内閣総理大臣賞(3名) |
内閣総理大臣賞 彫刻 《月 光》 石黒 光二 会員・64歳(山形県出身) 本作品は、両手を頭上に伸ばして立つ女性像を洗練されたフォルムで表現している。 背部の月輪が作品に物語性を与え、写実と幻想が一つに溶けあう完成度の高い作品となっている。 人体表現の技術力の高さに今後の日展のリーダー的役割が期待される。 |
内閣総理大臣賞 工芸美術(漆) 《月の光 その先に》 木胎、本固地塗、研ぎ出し蒔絵、平蒔絵技法に金粉、錫粉、漆、木、麻布等の素材を巧みに用い、月光を浴びて光る水の煌めきを表現しながら月へのロマンを立体造形化している優作である。 |
内閣総理大臣賞 書 《墨 染》 |
東京都知事賞(5名) |
東京都知事賞 日本画 《月 日》 彼女の見つめる先には輝かしい未来があるに違いない。 “今” という時代に在る女性像の位相が映し込まれた作品として高く評価した。 |
東京都知事賞 洋画 《Moret》 西房 浩二 会員・審査員・56歳(石川県出身) 卓抜した表現力で対象の骨格を緊張感ある繊細な表現で的確に捉え、 明るく爽やかな光の中に空気感をも見事に表現した傑作。 |
東京都知事賞 彫刻 《大地の女神》 楠元 香代子 会員・審査員・62歳(鹿児島県出身) 本作品は、仏像の形式を借りて現代社会を生きる女性の心象風景を表現している。 その発想に新しさがあり、日展の人体彫刻に新しい一頁を加えたものと言える。 |
東京都知事賞 工芸美術(漆) 《ムーヴ》 実は人間が気が付かないだけで、全ては悠久の時のなかで変化していくものである。 造形の中に艶と艶消しの技法で表現。 |
東京都知事賞 書 《轆 轤》 人をして之を観れば仍然として雀躍已ま不ら教む。 |
・作品受賞理由の批評は日展評です。 |
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